ギャバ(GABA)は、γ(ガンマ)-アミノ酪酸と呼ばれる植物や動物にも存在するアミノ酸の一種です。人体中には中枢神経系に多く存在し、抑制系神経伝達物質として脳の働きに強く関与する“癒やし系のアミノ酸”として知られています。たんぱく質を作っているアミノ酸とは異なり、特に哺乳類の脳や脊髄に存在しています。
最近になってギャバの研究が進み、食べ物によって摂ったギャバも脳へ届くことがわかってきました。食べ物では、米や大豆の胚芽部分にギャバが多く含まれています。
ギャバは脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やし、脳細胞の代謝機能を高める働きがあることがわかっています。頭脳や神経の働きを安定させ、頭脳や神経の疲労回復にも有効な成分です。つまり、脳を癒してくれる物質といえます。
また、更年期障害、自律神経障害などにみられる不定愁訴(不眠、いらいら、めまい、のぼせ、怒りっぽい、全身倦怠感)の緩和にも効果が認められています。
ギャバは、脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増加させる働きがあります。脳細胞の代謝機能を亢進することから、日本では医薬品と認められ、脳卒中後遺症、脳動脈硬化症などによる頭痛、耳鳴り、記憶障害、意欲低下などの改善策として使われています。笹塚クリニックでは、医薬品よりも濃度の少ない1日300mgをサプリメントとしておすすめしています。
脳内の情報伝達は、興奮系シグナルと抑制系シグナルが共に調節することで成り立っています。ギャバは脳内における抑制系の伝達物質として存在し、神経の興奮を抑えて精神を安定させる働きを持っています。実際に精神状態の変化に伴って、脳内のギャバ濃度が変化することが知られており、精神状態が不安定な人は血中のギャバ濃度が減少することがわかっています。
健常な人がギャバを摂取して脳波を測定すると、α波が増加しβ波が減少したことが報告されており、ギャバを摂取することでリラックスできる効果があることを示しています。
ところで、旨味調味料の成分として有名なグルタミン酸は、興奮系の神経伝達物質ですが、ストレスの多い現代人の脳では、このグルタミン酸の分泌量が増えやすい状態にあるといえます。脳のグルタミン酸量が多くなると神経が常に高ぶった状態となり、血圧の上昇をまねく可能性があります。グルタミン酸の分泌量の上昇を抑えるブレーキ役の機能を持つのがギャバなのです。
ギャバは睡眠中、特に深い眠りに入っている時に生成されるため、睡眠不足はギャバ不足にもつながると考えられています。ギャバを摂ることで脳がリラックスしますので、“質の良い眠り“”深い眠り”を得ることができます。日中にリラックス目的で摂る方法の他に、就寝前に摂ることで朝の寝覚めが変わってくることでしょう。
また、良く眠ることで成長ホルモンの分泌が促進されることから、内臓疲労の改善、脂肪の減少、骨密度の上昇、傷の回復期間短縮、皮膚弾力の増加など、アンチエイジングを期待できる物質といえます。
どの位の量を摂れば良いですか?
1日に100〜300mg程度の摂取が望ましい量です。例えば、ギャバを含んだお菓子やサプリメントが販売されていますが、含有量の少ないものもありますので表示を良く確認しましょう。笹塚クリニックでは、サプリメントとして300mgを分包にしています。服薬している場合は、飲み合わせも考慮して必要な方に処方しますので、まずはご相談ください。金額は30日分で2,250〜4,500円(本体価格)で、症状に合わせて相談の上で処方します。
一緒に摂ると良いサプリメントはありますか?
リラックス目的でギャバを摂るなら、神経を休めてくれる働きのあるカルシウムを一緒に摂ると効果的です。
また、ギャバを飲んで深く眠ることができると、成長ホルモンが働きやすくなります。夜10時から2時までの間は睡眠のために良い時間帯といわれます。日頃から、たんぱく質やビタミンB、ビタミンCなどを不足しないように摂っておくと、深い睡眠によって細胞の修復力が高まります。

笹塚クリニックは、渋谷区にある内科クリニックです。サプリメントを使った栄養療法を行っており、サプリメントの効果的な摂り方を紹介している予防医療専門のクリニックです。

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