階段の上り下りに痛みを感じ始めたら、グルコサミン&コンドロイチン療法をスタートしましょう。痛みを感じた時はすでに軟骨の変形が生じているのです。
主な治療法として、薬物療法、外科的治療、運動療法、温熱療法、補助具などがあげられますが、中でも多いのが薬物療法で、鎮痛剤や非ステロイド系抗炎症剤の使用、ステロイド剤やヒアルロン酸の関節への注入注射が主になっています。
しかし、副作用も心配です。特効薬がないとされてきた変形性関節症ですが、有効な食品機能性成分「グルコサミン」と「コンドロイチン」がアメリカで話題になり、日本でも軟骨の生成を促す素材として確認され、臨床の現場でも使われ始めました。
市販のコンドロイチンは、“鮫”コンドロイチンを原料としているものが多いですが、笹塚クリニックでは効率を考えて“豚”コンドロイチンを選んでいます。
骨と骨が相対している部分を関節といいます。その相対する骨の先端をおおっているのが軟骨で、軟骨は骨同志の摩擦を防いだり、骨にかかる衝撃を和らげています。
例えば、溶けかけた氷を2つ、こすり合わせてみてください。氷はひっかかったりせず、お互いの表面をなめらかに滑ります。軟骨の表面は、氷の5〜8倍もなめらかで良く滑ります。
私たちは、一生の間で数え切れないほど立ったり座ったりの動作を繰り返して、そのたびに膝の曲げ伸ばしをしていますが、それでも膝の骨が簡単に擦り減らないのは、関節軟骨があるからです。
軟骨はスポンジ状の組織でできていて、このスポンジ組織に充分に関節液が染み込んでいる場合は、乳白色をしており、クッションのように柔らかい弾力性を持った状態に保たれています。
ところが、関節液が少なくなってくるとスポンジが硬くなり、弾力性や柔らかさが失われ、色も黄色味を帯びてきます。また、軟骨が変質してくると、スベスベした表面がデコボコになり、一部が小片となって欠けたりもします。
そうなってくると、軟骨のクッション性がなくなるため、直接に骨へ負担がかかってスムーズな動きができなくなります。やがて、軟骨の下の骨が露出し、神経にさわって疼痛が起こり始めます。
痛みや違和感を感じた時は、すでに軟骨に変形が生じているのです。
骨の主成分は、コラーゲンとカルシウムで、骨には神経と血管が通っているため、栄養は血液で骨に運ばれます。しかし、軟骨は神経と血管が通っていないため、軟骨のまわりにある関節液を介して栄養を吸収したり、老廃物を排出したりしています
骨の主成分は、「コラーゲン」「カルシウム」ですが、軟骨の主成分は、「コラーゲン」「プロテオグリカン」「水」の3つです。
プロテオグリカンはコラーゲン繊維と網状に編まれていますが、軟骨がダメージを受けて傷ついたり、軟骨を分解する酵素が暴走すると、コラーゲンの網は解けプロテオグリカンが振り落とされてしまいます。また、プロテオグリカンが減った軟骨は、衝撃に弱く、簡単に砕けたりしますし水分も失われていきます。
例えば、スポンジを思い浮かべてみてください。水の中でスポンジを握ると、水はスポンジから押し出され、手を離すと水はスポンジに吸い込まれます。
軟骨はこれと全く同じで、歩く時に、右足に体重がかかった時には、右膝の軟骨から水(主成分はヒアルロン酸)がジュ〜ッと押し出されて、軟骨表面をぬらし滑らかにします。次に左足に重みがかかった時は、右足の軟骨は出された水を吸い込んでいます。
このように、軟骨は水の出し入れをしていますが、軟骨が伸び縮みできるのはプロテオグリカンがあるためです。プロテオグリカンが沢山ある程、軟骨は水々しいと言えます。
減ってしまったプロテオグリカンはどうすれば再生できるのでしょうか。プロテオグリカンの生成に欠かせない成分が「グルコサミン」です。グルコサミンは、天然のアミノ糖の1種で、ムコ多糖(ネバネバした分泌物)の成分として、軟骨、結合組織、皮膚、心臓の弁などに存在しています。
グルコサミンは、動物の軟骨や、カニやエビの殻のキチン質などにも多く含まれているのですが、それらを食べれば、そのまま吸収されるわけではありません。
そこで、キチンをさらに分解して、人が吸収できるようにしたものが機能性食品の「グルコサミン」です。グルコサミンは、プロテオグリカンの生成原料ですから、グルコサミンを補給することで、プロテオグリカンの生成をうながし、軟骨の再生を促進することが可能になります。
関節の潤滑液は、ムコ多糖からできていますが、最も多いムコ多糖の成分が「コンドロイチン」です。コンドロイチンは、水を集める『水磁石』のようなもので、プロテオグリカンに水分を送り込んでいます。軟骨には血管が通っていないので、血液から栄養補給ができないため、コンドロイチンが運ぶ水分に含まれる栄養素を軟骨は受け取っています。コンドロイチンは、軟骨基質のプロテオグリカンに水や栄養素を送っています。
機能性食品の「コンドロイチン」には、主に豚の気管軟骨を原料に使用したものと、鮫の軟骨を原料にしたものとがあります。どちらもコンドロイチン硫酸という成分には変わりないのですが、豚コンドロイチンは、「コンドロイチン-4硫酸」が主となり、鮫コンドロイチンは、「コンドロイチン-6硫酸」が主になっています。
人の加齢による軟骨のムコ多糖の減少の変化を見ると、上のグラフのように、加齢にしたがって減少するのは「コンドロイチン-4硫酸」であることがわかっています。ですから軟骨対策には、「コンドロイチン-4硫酸」を多く含む、豚を原材料としたコンドロイチンを補うことが効果的です
ヒアルロン酸は、サプリメントにしても注入注射にしても、水分を補給するのみの働きです。軟骨組織そのものを根本的に回復するためには、グルコサミンと豚コンドロイチンをサプリメントで摂ることをおすすめします。「市販のサプリメントでは満足できない。」という方はぜひご相談ください。
費用については、年齢や痛み方によって処方も変わりますが、グルコサミンとコンドロイチンを両方摂るとして、30日分で2,938円〜13,436円(本体価格)です。症状に合わせて飲む回数や粒数が違いますので、相談のうえで処方します。

笹塚クリニックは、渋谷区にある内科クリニックです。サプリメントを使った栄養療法を行っており、サプリメントの効果的な摂り方を紹介している予防医療専門のクリニックです。

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