私たちが乳酸菌を食べて健康的に過ごすには、1日に1兆個の乳酸菌を摂るのが理想といわれています。しかし、この量をヨーグルトで摂るためにはかなりの量を食べなければなりません。ヨーグルトに例えると100g入りのものを100個食べなければならず、それを毎日続けるのは現実的ではありません。ナノ型という小さなサイズに開発された乳酸菌の場合には、わずか1gで1兆個分の乳酸菌を摂るのと同じ効果を得ることができます。
笹塚クリニックでおすすめしている乳酸菌には、とても免役力を高めるタイプのものがあり、それを「ナノ型乳酸菌nEC」といいます。「ナノ型乳酸菌nEC」は、腸内で特に高い能力を発揮するエンテロコッカス・フェカリス菌を加熱処理して乾燥した、ナノ化技術によって生まれた殺菌乳酸菌です。費用は30日分で、2,400円〜7,200円(本体価格)です。症状に合わせて相談のうえご案内します。
また、一般的に乳酸菌は菌体を培養後に粉末化する場合に菌体同士が結合して塊になるものが多く、その大きさから小腸での吸収がされづらいといわれます。しかし、「ナノ型乳酸菌nEC」は、製法のナノ化技術によって固体ひとつひとつをバラバラにして再付着を防いでいるのが特徴です。
「ナノ型乳酸菌nEC」は加熱処理された死菌なので、生きた菌と違って胃酸の影響を受けずにしっかりと腸まで届きます。健康力を保つためには、たくさんの乳酸菌を摂ることが大切ですが、ナノ型の乳酸菌を利用すれば、少量でたくさんの乳酸菌を摂ることが可能です。
乳酸菌とは糖を分解して乳酸を作り出す菌の総称です。乳酸菌の一種であるエンテロコッカス・フェカリス菌は人由来のものであり、もともと人の体に棲みついています。形が丸いので球菌といい、連鎖状に連なった楕円形の球菌です。エンテロコッカス・フェカリス菌は、小腸の一部である空腸や回腸、大腸の下行結腸に多く存在しています。フェカリス菌の種類には、さらに細かく、EF-23、FK-23、EC-12などの菌株がありますが、基本的な作用は類似しています。
フェカリス菌は約1ミクロンという小さなサイズです。通常の乳酸菌と比較すると約1/5程度しかありません。ナノ型乳酸菌はというのは、これをさらに小さくする技術で0.6ミクロンにまでしたものです。
これまで、乳酸菌は「生きて腸に届くのが良い。」と強調されてきましたが、長年の研究結果から、現在では乳酸菌は生死に関わらず体に良いということがわかってきました。それどころか、加熱処理された死菌を摂った時の効能が多く報告されるようになりました。
乳酸菌の「粒子」そのものが腸の免疫組織にある様々な免疫細胞に働きかけることで、整腸だけではなく免疫調整や老化予防などの様々な働きが期待できることが解っています。特に、ナノ型乳酸菌のように「粒子の小さい乳酸菌」は体内へ取り込まれやすいため、免疫細胞を活性化させることができます。
病気の治癒や体質改善の働きを期待する場合には、腸内にしっかり取り込まれやすいナノ型乳酸菌のような粒子サイズの小さい乳酸菌を大量にとることが一番効果的です。
小腸には体内の免疫細胞の約60%が集中し、さらに免疫システムの要であるTh1細胞とTh2細胞がバランスを保つことで、全身の健康を支えています。ナノ型乳酸菌は、小腸粘膜組織に存在する「M細胞」を通じてパイエル板に取り込まれやすいので、マクロファージや樹状細胞などを活性化します。そして免役は高まり、T細胞、B細胞を活性化することで外から侵入してくる異物(病原菌、花粉、有害物質)や、体内で発生する異物(生活習慣病原因物質)を撃退するので健康維持に役立ちます。
また、大腸内ではビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が優勢に維持されることが健康維持に良いといわれています。それは、便秘の改善や腸内物を腐敗させるウェルシュ菌などの悪玉細菌を抑制することで、生活習慣病の原因物質を減少させたり整腸作用があるからです。ナノ型乳酸菌は小腸で働くだけでなく、大腸まで届いたものはビフィズス菌を増殖させる要素として働きます。ナノ型乳酸菌は加熱して乾燥菌体になっていることで、胃酸や胆汁、さらには熱の影響を受けることなく腸にたどりつけるという特性を持ち、ビフィズス菌や乳酸菌のエサになります。
人の体で外界と接する気道や消化管の粘膜には、リンパ組織があり、“消化管リンパ装置”と呼ばれています。その中心となるのがパイエル板で、そこに免疫細胞が集中しています。異物を取り込み、異物に対する抗体を作る細胞を刺激するとともに、リンパ管から免役情報を全身に配信する仕組みになっています。エンテロコッカス・フェカリス菌の細胞膜は、パイエル板に点在するM細胞直下の樹状細胞に異物として認識されやすい多糖類です。加熱殺菌を施したエンテロコッカス・フェカリス菌を動物に投与した実験では、腸粘膜と血液を採取して抗体を調べると、腸粘液からは分泌型IgA抗体が、血液からはIgGが優位に上昇することが解っています。このような結果から、免役が高くなることが推定されます。
フェカリス菌の加熱処理体を用いた研究では次のような効果が報告されており、副作用はなく安全であることも確認されています。
免役賦活作用
抗腫瘍作用
抗がん剤の副作用軽減
C型肝炎改善作用
感染症抑制作用
整腸作用
免役システムがうまく働かないと、体に入ってきた病原微生物を処理できなくなるので、細菌やウィルスによる感染症にかかりやすくなります。食中毒やインフルエンザが、その典型的な例です。また、風邪を引きやすくなりますし、肺炎を起こしやすい、ニキビや肌荒れ、肌の乾燥、湿疹などの皮膚病をも誘発します。また、口内炎にも悩まされることでしょう。
それとは逆に、腸管免疫が働きすぎて“過剰反応”を起こすことがあります。それが現代病の代表ともいえる、アレルギーです。ある種の食物成分に対して腸管の免疫系が異物(アレルゲン)として認識してしまい、食物アレルギーを起こします。花粉症や喘息、潰瘍性大腸炎なども腸管免疫の異常反応によるものと考えられています。
アレルギーのある方は腸内環境を整えることが大切なので、ナノ型乳酸菌nECをおすすめします。免役は、高すぎても低すぎても健康維持はできません。免疫システムがちょうど良い状態を保っているかどうかは、“良い便が出ているかどうか”がバロメーターになります。良い便とは、色が黄色っぽくて、スルリと出て、あまり臭くなく、量はバナナ2本分くらいと言われています。ナノ型乳酸菌を継続して摂っている患者様からは、便の状態がとても良いという声が多くあります。

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