生理前では、インシュリンの効果が低下しますから、血糖値を下げるためには普段より多量のインシュリン分泌が必要になります。しかし、その多量のインスリン分泌によって、食事から2〜3時間後に低血糖になりやすく、精神的に不安定になったり、気分がざわざわしたりします。血糖値が低くなり過ぎると、アドレナリンという物質を分泌して、身体の細胞に貯えられている糖を血液中に放出させ、血糖値を一定に保とうとします。
しかしアドレナリンは、挑戦や脅威、危険に直面した時に分泌される「攻撃性ホルモン」であるため、イライラや攻撃的な言動はその影響で起こりやすくなります。一般的に女性は血糖値が下がってアドレナリン分泌まで、4〜5時間は普通に過ごせる(男性は6〜7時間)と言われています。
それが、月経前になると、たった3時間でアドレナリン分泌が起こり始めます。PMSの突然のいらだちは、長時間炭水化物を含む食事を摂らなかった後に特に起こりやすく、その原因はアドレナリンによるものです。

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