月経時、よりスムーズに経血(子宮内膜や子宮内の血液)を排出するために、プロスタグランジンという子宮を収縮させるホルモン様物質が分泌され、働きます。プロスタグランンの分泌量が多くなると強く子宮が収縮し、それに伴って強い痛みを感じます。ただし、痛いのは子宮そのものではなくて、子宮の収縮で周囲の臓器や腹膜がひっぱられ、腹部の神経に作用して起こっています。
また、プロスタグランンは子宮だけではなく、全身の血管にも働きます。血管も筋肉でできていますので、プロスタグランンで収縮します。血管が収縮=縮むことで、生理のときに血行が悪くなって、吐き気や頭痛を感じることもあります。だからといって、プロスタグランンが悪い、というわけではありません。子宮を収縮させる力がなくては、経血を上手く排出することができません。しかし、痛み止めの薬以外にも対策はあります。それは、脂質の摂り方でプロスタグランジンのバランスを整えることにより、コントロールができるのです。

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