排卵を中心に、その前後で女性のからだは陽と陰といえるくらいの変化がおこります。その状態に合わせた栄養を摂取をすることが大切ですので、そのためのサプリメントの摂り方をご紹介します。下の図の「ルナサークル」は、ひと月を4つの期間に分けて表しています。
排卵前(B)、排卵後(C)、すなわち両方合わせて月経終了日から2週間(14日間)、この時期にサプリメンテーション をお勧めします。
これは(D)と(A)はサプリメントを摂取しないと考えてください。
(B)は(月経後)非常に体調のいい時期であり、肌もとてもきれいになり、精神的にも安定し、元気もでます。この時期は子宮に水分と栄養を送る時期です。妊娠に必要になる栄養素を十分に送らなければならない時期になります。またこの時期はエストロゲン分泌がより多く、活発に分泌されることが排卵を左右しますからホルモンを充実させる時期にもなります。体調のいいこの時期に子宮のための栄養素とホルモンの充実を考えた栄養摂取が求められます。妊娠に備えてということだけでなく、子宮を育てるということは、日ごろの備えでもあるのです。この時期により大切になる栄養素は、「たんぱく質」、「ビタミンB群(特に葉酸)」、「ビタミンE」です。
排卵日を過ぎた(C)はエストロゲンの分泌が減少し、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。プロゲステロンは子宮内膜を分厚く、柔らかく育てる役目がありますが、自律神経の内、交感神経が優勢になりますから、神経がイライラしやすく、また皮脂分泌も多くなり、ニキビも出やすくなります。交感神経優勢対策として、また皮脂分泌過多対策に「ビタミンB群」をお勧めします。
また、プロゲステロンの作用で乳房の中で乳管が大きくなりますので、水分貯留の痛みに加え乳房の圧痛が起こります。この時期には、食塩の過剰摂取にならないように注意が必要です。食欲が出て太りやすくなるものこの時期です。食欲はこの時期の一時的なものですから、食べ過ぎないように注意をしていきましょう。
このように不定愁訴がひどくなる排卵後の1週間(C)は不定愁訴をいくらかでも軽減させるサプリメンテーションが望まれます。そのためには「たんぱく質」、「ビタミンC」、「ビタミンE」、「カロテン」、「DHA/EPA」、「γ−リノレン酸」等を選ぶといいでしょう。
その後の(D)はPMS症状がもっと強く出る時期であります。また(D)に続く(A)は月経期間でもありますから、その期間のサプリメンテーションはお休みとします。 尚、脂肪酸の一種であるγ-リノレン酸(月見草油)は、PMS症状の強い女性の血液の中に少ないということが知られています。γ-リノレン酸が少なくなるとイライラしやすくなるとい報告があり、利用の価値があるでしょう。

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