手足のむくみ、乳房の張り、筋肉や関節の痛み、頭痛といった症状は特に(D)期によく現れる症状です。プロゲステロンは水分排泄機能を低下させて、体内の細胞や組織に水分を貯留させます。これは経血で水分が失われることに対して体内の水分確保の働きのためと考えられています。
このために様々な組織・器官に浮腫をおこし、生理前には手足のむくみ、乳房の張り、また脳にも浮腫が起こりますが、これらの浮腫がPMSの主因になります。また、脳の浮腫は精神状態を不安定にします。
PMS(月経前症候群)の症状の中でも、一番重視されているのが、水分貯留です。
乳房組織への貯留によっては、乳房の張りや痛みが生じます。
筋肉や関節組織に貯留し、全身に鈍い痛み、関節痛を引き起こすことがあります。
椎間板に貯留し、背中が痛くなることがあります。
頭蓋骨の隙間に貯留すれば、頭痛が生じます
脳細胞に水分が入り込み、脳がむくむため、精神症状が現れることもあります。
内耳の組織に水分が貯留すれば、めまいが生じます。
眼球に入り込んだ水分は眼圧を高くし、目に痛みが生じます。
広範囲の水分貯留は、体がだるい、腹部膨張感等を生じます。

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